トイレリフォームにかかる費用と押さえておきたいポイント

トイレのリフォームは、毎日の快適な暮らしに欠かせない重要なリノベーションのひとつです。本記事では、トイレリフォームの一般的な費用相場と、コストを抑えるためのポイントを詳しく解説します。トイレリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてください。

トイレリフォーム費用の目安

リフォーム費用は工事内容やトイレの種類によって幅があります。主な費用の内訳と相場は以下の通りです。

費用の内訳

便器本体費用

 洋式便器：5万円～20万円（温水洗浄便座などの機能付きは高額になることも）

 タンクレストイレ：15万円～30万円

工事費用

 便器の交換のみ：2万円～5万円

 壁紙や床材の張り替えなどの内装工事：5万円～20万円

 排水管の位置変更工事：10万円～30万円

その他経費

 廃材の処分費や運搬費など、工事費の10～20％が目安

費用の総額目安

 便器交換のみ：7万円～25万円程度

 便器交換＋内装工事：12万円～45万円程度

 便器交換＋排水芯移動を伴う工事：17万円～55万円程度

※実際の費用は便器の種類（節水型・タンクレスなど）、工事規模、業者の見積もりによって変動します。複数の業者から見積もりを取得して比較することをおすすめします。

費用を抑えるためのポイント

トイレリフォームの費用を抑えるには、以下のような方法があります。

複数の業者に見積もりを依頼する
最低でも3社以上から見積もりを取り、工事内容や使う材料を統一して比較しましょう。競争が生まれ、費用削減につながります。
補助金・助成金を活用する
節水型トイレへの交換やバリアフリー工事などに対し、国や地方自治体の補助制度が利用できる場合があります。事前に自治体のホームページで確認してください。
DIYでできる工事は自分で挑戦する
壁紙の張り替えや床材の交換は比較的簡単なのでDIYで費用節約が可能です。ただし、排水管移動など専門技術が必要な作業は業者に任せましょう。
型落ち品やアウトレット品を利用する
便器や内装材の型落ちやアウトレット商品は安価に手に入ります。ただし品質や保証内容は必ず確認しましょう。
工事時期を工夫する
閑散期には業者が割引キャンペーンを行うことがあります。工事時期を調整してお得に依頼しましょう。
必要なオプション機能に絞る
温水洗浄便座や自動洗浄など多機能便器は便利ですが価格が上がります。本当に必要な機能だけを選んでコストダウンを図りましょう。
リフォームローンを検討する
まとまった資金がなくてもローンを利用すればリフォームが可能です。ただし返済計画は無理のない範囲で立てましょう。

業者選びのポイント

トイレリフォーム成功のカギは信頼できる業者選びにあります。以下の点に注意してください。

 実績・評判をチェックする
過去の施工例や口コミを確認し、トイレリフォーム経験が豊富か、評価が高いかを確認しましょう。

 資格や許可の有無を確認
給水装置工事主任技術者や排水設備工事責任技術者の資格、建設業許可などの保有をチェックしてください。

 見積もり内容を詳しく確認する
工事内容、使用材料、追加費用の可能性などを明確に確認し、不明点は遠慮せず質問しましょう。

 アフターフォローの体制を確認する
保証期間や定期点検、緊急対応体制があるか確認し、安心して依頼できるかを見極めましょう。

 担当者の対応を見る
相談に丁寧に応じ、説明がわかりやすいかをチェック。対応が悪ければ別の業者を検討しましょう。

 相見積もりで比較検討する
価格だけでなく工事内容やアフターフォローを含めて総合判断を。

 口コミや評判を参考にする
ネット上の口コミは参考にする程度にとどめ、鵜呑みにしすぎないことも重要です。

トイレの排水芯とは？移動が必要になる場合

トイレの排水芯とは、排水管の中心から壁までの距離を指します。便器を取り替える際は、新旧の排水芯が一致している必要があります。

 壁排水：排水管が壁から出ているタイプ

 床排水：排水管が床から出ているタイプ

排水芯の距離はメーカーや機種によって異なり、一般的には200mm、305mm、470mmなどがあります。

排水芯を確認する方法は、便器の取扱説明書や型番からメーカーのHPで調べるか、業者に測ってもらう方法があります。

排水芯の移動が必要なケースは、

 和式トイレから洋式トイレへの交換

 便器の機種変更

 トイレの位置を変える場合

などです。

移動工事は大掛かりで費用も高くなりがちですが、トイレの配置自由度や最新機器設置のためには重要な作業です。移動工事の際は、

 業者と事前に相談

 建築基準法の制限確認

 近隣への工事説明・配慮

をしっかり行いましょう。

DIYリフォーム時の注意点

DIYでトイレリフォームをすると費用削減ができますが、注意も必要です。

 準備を十分に
工具・材料の用意と作業手順の確認、安全対策（保護メガネ・手袋など）を忘れずに。

 無理な工事は避ける
排水管移動など専門技術が必要な工事は業者に依頼しましょう。

 周囲への配慮を
騒音や振動、ゴミ処理に注意し、近隣住民に迷惑をかけないように。

 保険加入を検討
事故に備えて火災保険や傷害保険のカバーを確認しましょう。

 完成後のチェック
水漏れやガタつきの有無を入念に確認し、問題あれば早期に対応。

 記録を残す
作業過程を写真や動画で記録しておくと後で役立ちます。

 法律・条例を守る
建築基準法や消防法など関連法規に違反しないよう注意しましょう。

リフォーム後のアフターフォロー

リフォームが終わった後のサポートも重要です。

 保証内容・期間を確認
不具合があれば無償で修理や交換を受けられるかをチェック。

 定期点検を受ける
業者によっては定期的な点検サービスがあり、不具合の早期発見に役立ちます。

 メンテナンス方法を教わる
便器の清掃方法や壁紙・床の手入れ方法を確認し、長く美しく保ちましょう。

 緊急連絡先の把握
故障や水漏れ時にすぐ連絡できる業者の連絡先を確認しておくこと。

 困った時はすぐ相談
電話や訪問で気軽に相談できるかもポイントです。

 リフォーム履歴の保管
施工内容や業者名などの記録を残しておくと将来役立ちます。

 お客様の声をフィードバック
良かった点や改善点を伝え、サービス向上に協力しましょう。

トイレリフォームに使える補助金・助成金

トイレリフォーム費用を抑えるために活用できる制度もあります。

介護保険住宅改修費
要介護・要支援認定者のトイレのバリアフリー工事に最大20万円（工事費の9割相当）が補助されます。
地方自治体の補助金・助成金
節水型トイレ交換やバリアフリー工事など自治体によって様々な制度があります。
住宅ローン減税
省エネや耐震改修、バリアフリー改修を含むリフォームに利用可能な場合があります。
こどもみらい住宅支援事業
省エネ性能の高い住宅リフォームに対して支援が出ることがあります。

利用の際は、

 申請期間と条件の確認

 必要書類の準備

 制度に詳しい業者への相談

を忘れずに行いましょう。

トイレリフォーム成功事例

具体例を見ることで、イメージが掴みやすくなります。

 事例1: 和式から洋式へ
築40年の戸建てのAさん（60代女性）は、排水芯移動工事を経てタンクレストイレを設置。立ち座りが楽になり掃除も簡単になったと満足。

 事例2: 節水型トイレへ交換
マンション住まいのBさん（40代男性）は、水道代削減を目的に節水トイレを導入。効果に満足している。

 事例3: バリアフリー対応
二世帯住宅のCさん（70代男性）はお母様のためにバリアフリー化。手すり設置などで安全・快適に。

 事例4: デザイン重視のリフォーム
新築マンションのDさん（30代女性）は、壁紙や照明を工夫してホテルのような空間に。友人を呼びたくなるトイレに。

トイレリフォームに関するよくある質問（Q&A）

Q1: 費用の目安は？
A: 便器交換のみ7万～25万、内装込み12万～45万、排水芯移動含むと17万～55万が一般的です。

Q2: 期間はどれくらい？
A: 便器交換は半日～1日、内装込み2～3日、排水芯移動を含めると3～5日程度。

Q3: 工事中はトイレ使えますか？
A: 便器交換時は使用不可。内装や排水芯移動時は仮設トイレ利用が必要です。

Q4: 業者選びのポイントは？
A: 実績や資格確認、見積もり内容チェック、アフターフォロー体制や担当者対応を重視。

Q5: 補助金はありますか？
A: 介護保険住宅改修費や自治体の制度を活用可能です。

Q6: DIYは可能？
A: 簡単な内装作業は可能ですが、排水管移動などは専門業者へ。

Q7: 排水芯とは？
A: 排水管中心から壁までの距離。便器交換時に合わせる必要があります。

Q8: 排水芯移動はいつ必要？
A: 和式から洋式への交換や便器機種・位置変更時。

Q9: アフターフォローはある？
A: 保証や定期点検を提供する業者があります。

Q10: 相談先は？
A: リフォーム業者、工務店、住宅設備メーカーが主な相談先です。

このように、費用や工事内容、注意点をしっかり理解して、納得のいくトイレリフォームを実現してください。

Categories